中台緊張でバイデン政権内に議論噴出、民主党はより強力な対応要請
連邦議会の一部からも、ホワイトハウスに方針転換を求める声が強まっている。
上院民主党議員の側近は「戦略的曖昧さを採用する時代はとうに過ぎ去った」と指摘。「中国が台湾の活力ある民主主義に突きつける明白かつ現在の危険を踏まえ、米国は言葉と行動の両面で意図を明確にしなければならない」「現状、曖昧さは判断ミスとリスクを招いている。実効的な抑止姿勢は明確さからしか生まれない」と述べた。
オバマ政権で国務省の人権担当トップを務めたマリノウスキー下院議員(民主党)も、対中姿勢の強化を支持し、習近平(シーチンピン)国家主席の威嚇的な言葉がはったりだと考えるのは誤りだと指摘した。
習氏は独立を宣言しようとする台湾のいかなる試みも「粉砕」すると言明。今月の演説で、「祖国の完全な再統一という歴史的課題は果たされなければならず、必ず果たされるだろう」と述べている。