炎上する車に1歳の娘を放置、男に禁錮28年の実刑 米サウスカロライナ州
(CNN) 米サウスカロライナ州の男が、警察から逃げようとして炎上した車の中に1歳7カ月の娘を放置し死亡させたとして、9日に禁錮28年の実刑判決を言い渡された。
同州スパータンバーグ郡の検察当局によると、判決を言い渡されたのはイムホテップ・ノーマン被告(28)。同被告の車は2019年4月、スピード違反で州警察に追跡され、中央分離帯を越えて州間高速道路85号線に突っ込んだ。車は炎上して煙が噴出した。
警察に追い詰められたノーマン被告は、娘のジーナちゃんを車内に残したまま、炎上する車から飛び出した。後の調べに対し、娘は警察が助けてくれると思ったと供述したという。
ジーナちゃんは急性一酸化炭素中毒とやけどのために死亡した。
CNN提携局WHNSによると、ノーマン被告は19年の保釈審問で最初に出廷した際に、自分が脱出した時に車が燃えていたことは知らなかったと主張。「私が降りた時、車は燃えていなかった」「私は娘と一緒に車の中に残っていただろう。車が燃えていたら絶対に車を降りたりはしなかった」と述べていたという。
ノーマン被告は児童虐待による殺人罪や、信号とサイレンで停止しなかった罪、販売目的のマリフアナ所持、メタンフェタミン密売などの罪に問われ、罪状を認めた。
CNNはノーマン被告の弁護士にコメントを求めている。