44年超連れ添った夫妻、コロナで48時間内に2人とも死亡 米アリゾナ州
(CNN) ボブ・ウォーカーさんとスーさん夫妻は44年超にわたる結婚生活の間、切っても切れない関係となり、心の友ゆえにお互いを「相棒」と呼び合っていたと、夫妻の子どもたちはCNNに語る。
感謝祭の休暇シーズンにかけて、2人は新型コロナウイルス感染症のため、アリゾナ州の病院にある別の病棟でそれぞれ亡くなった。娘であるステファニー・ウォーカーさん(40)は、「2人は本当に、本当のパートナーだった。2人の関係に割って入れるものなんてない」と回想。「そして不運なことに、コロナが46時間以内に2人を連れ去ってしまった」という。
夫妻は感謝祭の直前に感染が判明し、スーさんは11月30日に、ボブさんは12月2日に死去した。
息子のジョナサン・ウォーカーさん(42)は、両親のどちらもワクチン接種を受けておらず、2人とも健康問題を抱えていたと説明。父親は過去、腎臓などに問題があったといい、最近では糖尿病の合併症のために足の一部を切断していた。
ステファニーさんは、人々にウイルスを深刻に受け止めてほしいという。
「コロナは現実で、見境がない」「このウイルスで片親を失う、これは恐ろしいこと。でもわずかな時間で両親を失うのは信じがたいこと」とステファニーさんは語った。
ジョンズ・ホプキンス大学による1月5日のデータによると、米国では新型コロナにより少なくとも83万788人が死亡。感染者数は約5720万人となった。
オミクロン変異株が拡散する中、同国では入院者数が急増しており、ビベック・マーシー医務総監は、入院患者の大半はワクチン接種およびブースター接種を受けていないと述べている。