米国防総省、ミサイル製造を加速へ ウクライナ移送分を補充

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米国で開発された「スティンガー」は1981年から配備され、米国のほか世界29カ国の軍が使用している/Sgt. Aaron Daugherty/US Army

米国で開発された「スティンガー」は1981年から配備され、米国のほか世界29カ国の軍が使用している/Sgt. Aaron Daugherty/US Army

(CNN) 米国防総省が対空ミサイル「スティンガー」と対戦車ミサイル「ジャベリン」の製造を加速させる計画であることがわかった。ロシア軍と戦うウクライナ軍に向けて、こうしたミサイル類を移送し続けていることで減った備蓄を補充するためだという。国防当局者が明らかにした。

ウクライナ軍からの最近の要望項目によれば、ウクライナはスティンガーとジャベリンを毎日各500基必要としている。

ロシアがウクライナに侵攻してから2週間足らずの3月7日までに、米国と北大西洋条約機構(NATO)の加盟国は約1万7000基のジャベリンと2000基のスティンガーをウクライナに送り届けた。これ以降、移送したミサイルの数は確実に増加しているが、最新の情報は公にされていない。

ホワイトハウスは今月16日、8億ドル規模の軍事支援を発表したが、その中には、追加のスティンガー800基とジャベリン2000基の提供も含まれていた。

国防総省の報道官によれば、スティンガーの生産ラインは閉鎖されていたが、海外向け販売の注文を処理するため再開された。効率的な稼働に向けて、生産能力の向上や生産時間の短縮といった複数の選択肢について、主要な契約業者であるレイセオンと協議を行っているという。

スティンガーの製造には現在、ロットのサイズにもよるが、約1年半から2年かかる。国防総省は特定の備蓄の水準について、機密に関わる問題だとして公表していない。しかし、国防総省の政策の下、紛争で必要とされるであろう水準は維持しているという。

国防総省によれば、ジャベリンも生産を停止していたが、現在はフル稼働で生産中。製造業者のロッキード・マーチンは「拡大する需要に対応できる能力がある」としている。国防総省の予算関連文書によれば、年間6000基以上の製造が可能。

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