「スノースコール」で数十台の追突事故、死者3人 米東部
(CNN) 米東部ペンシルベニア州の幹線道路で28日、突風をともなう局所的な大雪「スノースコール」が襲うなか、車約40台が絡む追突事故が発生し、少なくも3人が死亡した。州検視当局の報道担当者がCNNに確認した。
地元の緊急対策担当者によると、約20人が近隣の病院へ運ばれた。複数の車が炎上し、二十数組の消防隊が出動した。
事故は午前10時半すぎに起きた。州運輸当局は、現場付近の道路が全面通行止めになっているとツイートした。
この道路を走行していた男性がCNNに語ったところによると、雪と霧で道が見えなくなり、路肩に車を寄せたところ、後続の車がそのまま通過して次々に追突した。男性は車を降り、道路から離れた場所で動画を撮影した。
動画には標識に激突する乗用車や、スリップして道路から飛び出すワゴン車、黒煙を上げて燃えるトラックなども映っている。男性の車に別の車が突っ込む場面も見えるが、本人にけがはなかったという。
現場上空のドローン(小型無人機)から撮影した映像は、路上に数十台の車やトラックが散乱した様子を伝えている。
ペンシルベニア州の一部には同日午後1時半までスノースコール警報が出されていた。事故現場は当時、警報の対象に含まれていなかったが、CNNが分析した気象データによると、付近で帯状の降雪が観測されて風速は約9メートルに達し、視界が悪くなっていたとみられる。