「トランプにレイプされ、それを書いたら否定された」 元雑誌コラムニストが法廷で証言
キャロルさんの証言によると、トランプ氏は抵抗するキャロルさんを壁に押しつけ、指と男性器を挿入した。
キャロルさんは後頭部と女性器に痛みが走ったと振り返っている。
トランプ氏の暴行が続いた時間はわずか数分間で、アドレナリンが出ていたために恐怖を感じる時間はなかった。トランプ氏を押し返し、自力で部屋を出たという。
暴行の痛みは後まで残り、その夜は気持ちを落ち着けるのに時間がかかったが、キャロルさんは病院を受診しようとは思わなかったという。「とても動揺していた。自分が誰なのか分からず、自分の身に起きたことだとは信じられなかった」
友人の女性に電話で笑いながら話したところ、笑い事ではないと諭され、レイプされたのだから警察に通報すべきだと言われた。
キャロルさんは結局、二度とこの話をしないことで友人と合意。トランプ氏との間に起きたことが恥ずかしかったと振り返った。
翌日に相談した別の男性友人からは、トランプ氏の弁護士に「葬られる」ことになるので、絶対に通報や口外しないよう警告された。
キャロルさんはこの男性の意見に従った。「ドナルド・トランプが怖かった。彼に報復されると思っていたし、恥ずかしかった。自分のせいだと持っていた」
キャロルさんは自分が民主党員として有権者登録しており、トランプ氏のことを「邪悪」かつ「卑劣」でひどい大統領だったと思っていることを認めたものの、自身の政治的な見解は訴訟と全く関係ないと証言した。
トランプ氏が最初に大統領選に立候補したときに公表しなかった理由を弁護士から問われると、「告発女性の数が増えるほど、世論調査の結果がよくなっていたことに気づいた」と答えた。