トランプ氏起訴を調査する下院委の召喚状、検察が差し止め要求も認められず
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク州南部地区連邦地裁のメアリー・ケイ・ビスコシル判事は19日、同州マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事の事務所が提示した要請を退けた。同事務所が求めていたのは一時的な禁止命令による召喚状の差し止めで、これは連邦議会下院司法委員会が以前同事務所に所属していたマーク・ポメランツ元上級検事からの証言を求めるために発行したものだった。
ビスコシル判事は、ポメランツ氏が同委員会で証言しなくてはならないと指摘。委員会はブラッグ検事が最近行ったトランプ前大統領の起訴について調査している。
ビスコシル氏は召喚状について、「正当な立法目的」と共に発行されたものであり、「広範かつ不可欠な」議会権力と結びついていると指摘。議会の調査のやり方に関して指示するのは、連邦地裁の役割ではないとの認識を示した。
ブラッグ氏の事務所は異議を申し立てる意向を表明したものの、ポメランツ氏は20日の午前10時に委員会で証言する予定。現時点で、同氏からのコメントは得られていない。
決定の中でビスコシル氏は、ブラッグ氏と下院司法委員会のジム・ジョーダン委員長(共和党)のいずれの方針も支持するものではないと説明。両者の潜在的な動機について自身は考察する立場にないとした。
それでも双方の弁護士らとの審理の中で、どちらの側にも政局が絡んでいることは率直に認める考えを示した。