「トランプにレイプされ、それを書いたら否定された」 元雑誌コラムニストが法廷で証言
ニューヨーク(CNN) 米国の元雑誌コラムニスト、E・ジーン・キャロルさんは26日、トランプ前大統領を暴行と名誉毀損(きそん)で訴えた裁判の証言台に立った。ニューヨーク市内のデパートでトランプ氏から性的暴行を受けたと主張し、被害の詳細を生々しく証言した。
キャロルさんは「私がここにいるのは、ドナルド・トランプにレイプされたから。私が被害について書いたところ、彼はそんなことは起きていないと述べた」と証言。「彼はうそをつき、私の評判を破壊した。私は人生を取り戻すためにここにいる」と語った。
キャロルさんは訴訟で、1996年春にデパート「バーグドルフ・グッドマン」の試着室でトランプ氏からレイプされたと主張。何年も後に被害を公表した際、名誉を毀損されたと訴えている。トランプ氏はキャロルさんの主張を繰り返し否定している。
キャロルさんは証言台で、トランプ氏とショッピングができて「うれしかった」と振り返り、友人との会話で絶好の話の種になると思っていたと語った。
トランプ氏は気さくで面白く、怖いとは全く思わなかったといい、「私は完全に魅了されていた。絶好の話の種になるとしか思っていなかった」と振り返った。
おそらく、暴行が起きるまでずっとトランプ氏とふざけていたとキャロルさん。そこに親密さや真剣さがあるとは思わなかったという。
2人がランジェリー売り場に向かうと「おふざけはエスカレートした」ものの、トランプ氏からレイプを受ける可能性は全く思い浮かばなかった。
トランプ氏は上下一体型の補正下着に目を付け、キャロルさんに試着を勧めた。キャロルさんも冗談交じりに、代わりにトランプ氏が試着したらどうかと応じた。
キャロルさんは試着する気はなかったものの、トランプ氏の身ぶりに従う形で試着室に入った。コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」の面白い寸劇の一幕になるかもしれないと考えていたという。