米ミシガン州の2学区が児童生徒のリュック禁止、児童から4回目の拳銃押収
(CNN) 米ミシガン州で、2つの学区が児童生徒によるバックパックの校内持ち込み禁止に踏み切った。このうちグランドラピッズ公立学区では、児童が学校に持ち込んだ銃が相次いで発見されていた。
グランドラピッズ公立学区は10日にバックパック禁止を発表した。銃弾を装塡(そうてん)した拳銃が3年生児童のかばんの中から見つかったことを受けた措置。同学区で児童から拳銃が押収されたのは今年度に入って4回目で、このうち3回はバックパックの中から銃が見つかっていた。
同学区のリードリアン・ロビー学区長は「相当の不便を生じさせることは分かっている。このような決断が必要となったことに私自身、苛立ちを覚える。それでも安全を最優先としなければならない」と強調。「これは急速に変化する世界の中で、私たちの子どもを守る最善の方策について継続している対話の一歩にすぎない」とした。バックパック禁止は「当面の間」継続する方針。
ミシガン州ではこれに先立ち、フリントコミュニティー学区も5月1日付でバックパック禁止を発表し、「我々は困難な決断をしなければならない段階に到達した」と指摘していた。
全米の学校は今、相次ぐ銃撃事件を受けて対応に苦慮しており、銃乱射を想定した訓練の実施や金属探知機の導入といった対策を強いられている。
今年3月27日にテネシー州ナッシュビルの学校で起きた銃撃事件では、子ども3人を含む6人が死亡。今年1月からこの日までに米国内の学校で1人以上が負傷した銃撃事件は、CNNの集計で少なくとも16件に上った。1月にはバージニア州の学校で、バックパックに銃を入れて登校した6歳の児童に教員が銃撃された。