性的虐待で収監の米体操連盟元医師、刑務所で10回刺される

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米国体操連盟(USAG)の元医師、ラリー・ナサール受刑者/Scott Olson/Getty Images/FILE

米国体操連盟(USAG)の元医師、ラリー・ナサール受刑者/Scott Olson/Getty Images/FILE

(CNN) 治療と偽って若い選手に性的虐待をした罪で有罪となった米国体操連盟(USAG)の元医師、ラリー・ナサール受刑者が収容先のフロリダ州の連邦刑務所で暴行を受けたことが分かった。事情に詳しい情報筋2人が明らかにした。

地元の看守でつくる組合のトップはCNNの取材に、ナサール受刑者は首を2回、背中を2回、胸部を6回の計10回刺されたと説明。現場にいた看守がナサール受刑者の命を救ったと明らかにした。ナサール受刑者の容体は安定しているという。

ナサール受刑者は児童ポルノ関連の連邦法に違反した罪で60年の刑期に服している。

連邦刑務所局の声明によると、今月9日の午後2時35分ごろ、フロリダ州サムタービルにある連邦矯正施設「コールマン2」で受刑者1人が暴行を受けた。対応した職員は直ちに救命措置を開始し、救急隊の出動を要請して手当てを続けた。

声明では、今回の事件に関する内部調査が進められていると説明。暴行を受けた受刑者は治療のため病院に搬送されたとも述べた。事情に詳しい情報筋は、この受刑者がナサール受刑者であることを確認した。

当局は今回の襲撃について、これ以外の詳細を明らかにしていない。

ナサール受刑者は連邦法での実刑判決に加え、ミシガン州の裁判所でも最大175年の禁錮刑を言い渡された。州裁判所での判決の前には、法廷で150人を超える女性や少女が20年に及んだ性的虐待の被害を証言した。

ナサール受刑者は7件の性犯罪行為につき有罪答弁を行い、治療と偽って暴行やみだらな行為をするため、信頼される医師としての立場を利用していたことを認めた。

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