トランプ氏元弁護士のパウエル氏、有罪認める ジョージア州選挙介入裁判
(CNN) 2020年大統領選のジョージア州での選挙介入を巡る裁判で起訴されたトランプ前大統領の元弁護士、シドニー・パウエル氏が19日、有罪を認めた。同氏の裁判は翌日に始まる予定だった。
有罪答弁の中でパウエル氏は、21年1月に起きた同州コフィー郡の選挙システムへの侵入で自身が役割を果たしたことを認めた。当時、地元の共和党関係者の助けを借りて、トランプ氏支持者の一団が同郡の選挙システムからの情報にアクセスし、これをコピーしていた。選挙がトランプ氏に不利になるよう操作されていたことを証明しようとしての行動だった。
フルトン郡の検察はパウエル氏に対し、6年間の保護監察処分を求めている。同氏はこの他、今後の裁判での証言やジョージア州州民への謝罪文書の執筆、罰金と補償の計9000ドル(約135万円)近くの納付、事件の関連書類の提出を義務付けられる見通し。
同裁判の共同被告人であるトランプ氏の名前は、有罪を認めたパウエル氏の文書に記載されていない。19日の短い法廷審理でもトランプ氏への言及はなかった。
20年の大統領選の後、パウエル氏は選挙不正に関する陰謀論を公言し、数百万票の投票先が入れ替えられたとする虚偽の主張を広めた。不正はトランプ氏を落選させるための地球規模の計画で、ベネズエラなどの外国勢力が絡んでいるとの見解を示していた。
ジョージア州の選挙介入の裁判で起訴された共同被告人19人のうち、有罪を認めたのはパウエル氏で2人目。トランプ氏を含む残り17人は無罪を主張している。