米ジョージア州選挙介入裁判、トランプ氏が連邦裁判所への移送求めず
(CNN) 前回2020年米大統領選での米ジョージア州における選挙介入を巡る刑事裁判で、トランプ前大統領の弁護団は28日、事件を州裁判所から連邦裁判所に移送することを求めない方針を示した。裁判所への提出文書で明らかにした。
これまではトランプ氏が連邦公務員に対する免責による保護を受けるために移送を求めるとの見方が大勢だった。連邦法では、刑事事件で対象となる行為が行政上の義務に関連する場合、連邦裁判所への事件の移送が認められている。
弁護団は以前、移送する「可能性がある」と判事に伝え、法廷外ではより明確にその方針を示していた。移送の申し立ての期限は29日だった。
トランプ氏の弁護士スティーブン・サドー氏は、今回の方針の決定は公正な公判を受ける憲法上の権利や適正手続きが州裁判所で保障されるとトランプ氏が確信したためだと説明した。
ジョージア州北部地区連邦地裁の判事は今月、トランプ氏の首席補佐官を務めていたマーク・メドウズ氏が求めていた連邦裁判所への事件の移送を認めなかった。メドウズ氏はこの決定を争って上訴している。本事件の他の被告も移送を求めている。
サドー氏は連邦裁判所での審理の一部に参加し、判事が被告らの主張に懐疑的な姿勢を示すのを目の当たりにしていた。