米連邦地裁判事、トランプ氏に箝口令 20年大統領選介入の訴訟で

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米国のトランプ前大統領/Rebecca Blackwell/AP

米国のトランプ前大統領/Rebecca Blackwell/AP

(CNN) 米首都ワシントン連邦地裁のタニヤ・チュトカン判事は16日、トランプ前大統領に対する箝口(かんこう)令を発令した。発言が制限されるのは、2020年大統領選の結果転覆の試みを巡ってトランプ氏が訴追された事件に関する内容。

箝口令はトランプ氏が裁判所職員や想定される証人、捜査を指揮したジャック・スミス特別検察官とそのスタッフを狙って公的な発言をするのを規制する。ただ事件の陪審裁判が行われるワシントンへの侮辱的なコメントや、司法省全般についての特定のコメントに制限を科すものではない。米政府は両方のコメントに対する規制を求めていた。

チュトカン氏は、「問題は私がトランプ氏の使用する言葉を好むかどうかではない」「司法の運営に危険をもたらす言葉についての話だ」と指摘した上で、本人が大統領選の候補者だからといって単に自分の職務を遂行しているだけの公務員を中傷する自由はないと付け加えた。

また箝口令に対するあらゆる違反は、制裁の対象になる可能性があると注意を促した。

トランプ氏は自らのソーシャルメディア、「トゥルース・ソーシャル」で箝口令に抗議する意向を表明。チュトカン氏の判断を「魔女狩りだ」と糾弾した。

トランプ氏の弁護士らはかねて当該の箝口令を攻撃。憲法で認められた言論の自由と根本的に相反する措置であり、ただバイデン大統領と司法省がトランプ氏の選挙活動を妨害するための手段でしかないとの認識を示していた。

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