ピーター・ウェルチ氏、バイデン氏に大統領選からの撤退要求 民主党上院議員で初
(CNN) 米民主党のピーター・ウェルチ上院議員(バーモント州選出)は10日、バイデン大統領に対して今秋の大統領選からの撤退を呼び掛けた。民主党の上院議員でバイデン氏の撤退を求めたのはウェルチ氏が初めて。
ウェルチ氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、バイデン氏が精彩を欠いた先月27日の大統領選討論会に言及。「あの夜以降持ち上がっている正当な疑問を無視、もしくは退けることはできない」と指摘した。
その上で、米国をトランプ前大統領から再び救いたいというバイデン氏の望みは理解するとしながらも「彼(バイデン氏)は自分がそのための最良の候補者なのかどうか、考え直さなくてはならない。私見では彼はそうではない。国のために、私はバイデン大統領に選挙戦からの撤退を求める」と続けた。
ウェルチ氏は、ハリス副大統領を「有能で、実績が証明されたリーダー」と評価。その他にも、若くて精力的な民主党の知事や上院議員が複数の激戦州にいると強調した。
連邦議会の民主党議員がバイデン氏の撤退を求める声を上げたのはウェルチ氏で10人目。上院議員では初となる。コロラド州選出のマイケル・ベネット上院議員は9日、上院議員で初めてバイデン氏では大統領選に勝てないとの見方を公言したが、選挙からの撤退は要求していなかった。
再選が非常に危ぶまれているジョン・テスター上院議員(モンタナ州選出)とシェロッド・ブラウン上院議員(オハイオ州選出)も9日、バイデン氏の大統領選の勝算について同様の懸念を表明していた。CNNが報じた。