認識力テストの実施、バイデン氏にとって「害はない」 米ミシガン州知事
(CNN) 米ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事は10日、バイデン大統領が認識力テストを受けたとしても本人にとって「害はないだろう」との見方を示した。精彩を欠いた先月の大統領選討論会を受け、バイデン氏の精神的な適格性には懸念の声が噴出しているが、認識力テストの実施はそうした懸念を封じる可能性がある。
CNNのインタビューでバイデン氏が認識力テストを自ら受け、大統領選を争うトランプ前大統領にも同様のテストの実施を求めるべきかと問われたウィットマー氏は、そうすることでバイデン氏に害が及ぶとは思わないと述べた。
その上で、大統領選討論会の不出来を認める一方、バイデン氏に対して選挙からの撤退を求める動きには反対し、本人が決断しない限りはこのまま進まなくてはならないとの見解を示した。
バイデン氏は3日、ABCのインタビューに答え、討論会での低調なパフォーマンスは深刻な症状の表れではないと説明。大統領でいることは「完全な神経系のテストを毎日受けている」状態を意味すると述べていた。
また認識力テストや神経科医による検査を受けたことがあるかどうか問われると、「誰からも受けるよう言われたことがない」としてこれを否定。討論会後もそうしたテストを受けるつもりはないことを示唆した。
民主党の議員からは、バイデン氏が今後も再選を目指せば、大統領選以外の選挙にも悪影響が及ぶとの声が上がる。ここまで連邦議会の下院議員9人、上院議員1人がバイデン氏に撤退を迫っている。
バイデン氏が撤退した場合新たに出馬する可能性のある候補者には、ウィットマー氏の名前も浮上している。