安価な爆弾「クイックシンク」で強襲揚陸艦撃沈、米が演習に成功 中国も注目

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インド洋を航行中の強襲揚陸艦「タラワ」=2007年12月/Mass Communication Specialist Seaman Jon Husman/U.S. Navy

インド洋を航行中の強襲揚陸艦「タラワ」=2007年12月/Mass Communication Specialist Seaman Jon Husman/U.S. Navy

中国は本土に数千発のミサイルを配備し、近隣海域を支配する世界最大の海軍力を保持しているほか、陸上機からそれらの船舶に航空支援を提供する能力も備えている。

リムパックでは戦闘機や軍艦から長距離ミサイルも発射された。

「現実世界での経験」

米外交問題評議会の国際問題フェローであるジョン・ブラッドフォード氏は、リムパックのテストは、米国がこの地域でどのような紛争に備えているかを示していると話す。

「太平洋における大国海軍間の衝突が主に長距離兵器での戦いになることは十分予想できる。米国はその種の戦闘に備えるため投資している」(ブラッドフォード氏)

中国の視点

タラワの撃沈訓練が行われる前から、中国はリムパックの計画に注目していた。

人民日報系の環球時報はリムパックが始まった6月27日の論説で、「米国が『敵』とみなしている国のうち、アジア太平洋地域で4万トンの強襲揚陸艦を運用している唯一の国は中国だ」と述べている。

「撃沈目標として米艦タラワを選択したことは、米国とその同盟国が中国の海軍力の発展と強大さ、特に台湾への中国本土の軍事的抑止力に対して抱く懸念を反映している」(環球時報)

だが、環球時報は、1976年就役のタラワは2024年にはほとんど関係がないと指摘。そうした時代遅れの船舶は現代の軍備とは比較にならないと主張している。

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