危険物積んだトレーラーが横転し炎上、幹線道路が48時間閉鎖 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州バーストー付近の幹線道路で危険物を積んだトレーラーが横転し、荷台部分が切り離されて炎上した。道路の片側は48時間にわたって閉鎖された。
州高速道路警察隊によると、26日午前6時ごろにリチウムイオン電池を積んだトレーラーが制御不能となって横転し、荷台部分から出火した。
警察隊によると、リチウムイオン電池は水との接触で化学反応を起こすため、燃え尽きるのを待つしかないと判断された。
道路は当初、両車線とも閉鎖された。南向き車線の通行はその後再開されたが、北向き車線は28日朝まで閉鎖が続いた。
地元消防当局は、有害物質による大気汚染の懸念を指摘し、健康へのリスクが特に大きいシアン化水素、塩素などの濃度を監視していると述べた。
コンテナの重量は34トンに上り、撤去作業も難航したという。
現場付近を通るルートでロサンゼルスからラスベガスに向かっていた女性はCNNとのインタビューで、通常なら4時間の道のりに12時間かかったと話した。バーストーを通過したあたりで流れが完全に止まり、その後も30~45分の間、全く動かない渋滞が繰り返された。外気温は46度に達し、電話もつながらずに恐怖を感じたと振り返る。
ラスベガスへ向かう途中で渋滞が解消する見通しは立たないと分かり、急きょバーストーで宿を取ったという家族連れもいた。
炎天下で渋滞に巻き込まれたドライバーたちに、消防隊員らが水を配る場面もみられた。