闘病の米下院議員、AI作成の自らの声使い演説 議場で初事例

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連邦下院のジェニファー・ウェクストン議員がiPadを操作する様子/House TV/AP

連邦下院のジェニファー・ウェクストン議員がiPadを操作する様子/House TV/AP

(CNN) 米連邦下院のジェニファー・ウェクストン議員(民主党、バージニア州選出)が議会での演説で、人工知能(AI)で作成した自らの声を活用する一幕がこのほどあった。

AIで創出した声を連邦議会の議場で使った議員は初めて。同議員は議場でタブレット端末「iPad(アイパッド)」で声を流しながら、「(言語障害などが起きる疾患の)進行性核上性麻痺(まひ)と闘っており、声を十分に使えず、以前のように自由に移動することもかなわなくなっている」との事情を説明した。

動き回るのに歩行器に頼り、議員としての任期が満了する前にはおそらく車椅子を利用して議場に現れ、投票に参加することになるだろうとも話した。

ウェクストン氏は昨年9月、自らの健康上の試練に触れながら、再選のための出馬はしないと発表。病状は悪化すると予想しているとも明かしていた。

AI技術で誕生した声を初めて聴いた時は「素晴らしかった」とし、「これまで聴いたものの中で最も美しかった」と表現。「喜びの涙を流した」とも振り返った。

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