米国務長官、ラオスで中国外相と会談 南シナ海での動きに懸念表明

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ブリンケン米国務長官(左)と中国の王毅(ワンイー)外相=27日、ラオス首都ビエンチャン/Achmad Ibrahim/AP

ブリンケン米国務長官(左)と中国の王毅(ワンイー)外相=27日、ラオス首都ビエンチャン/Achmad Ibrahim/AP

香港(CNN) アジア歴訪中のブリンケン米国務長官は27日、ラオスで中国の王毅(ワンイー)・共産党政治局員兼外相と会談し、南シナ海を「不安定化」させる中国の行動に懸念を表明した。

米国務省のミラー報道官によると、両氏は米中間と世界全体の問題について協議した。ブリンケン氏は、米国が同盟国やパートナー国と協力し、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指すとの姿勢を鮮明にした。

ブリンケン氏は中国によるロシア防衛産業への支援にも言及し、中国が支援をやめなければ米国は「相応の措置」を取ると警告した。

中国外務省によると、王氏はこれに対し、米国は中国について「誤った認識」を持っていると反論。「合理的で実際的な対中政策」への回帰を求めたが、同時に対話の継続も表明した。

米中間では近年、中国による南シナ海での軍事活動の活発化や台湾への威嚇をめぐり、緊張が高まってきた。欧米諸国からはさらに、中国がウクライナ侵攻を続けるロシアを支援しているとの批判も強まっている。

一方、中国はロシアへの武器供給を否定し、中立的な仲介者としての立場を主張している。

ブリンケン氏は1週間あまりの日程で、ラオスに続いてベトナム、日本、フィリピン、シンガポール、モンゴルを歴訪する。

27日は王氏との会談に先立ち、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会合で、南シナ海での中国の動きを含む課題に協力して取り組むよう各国に呼び掛けた。

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