米司法長官、トランプ氏の選挙転覆事件めぐる捜査報告書を一般公開

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トランプ氏が2020年大統領選の結果転覆を図ったとされる事件の報告書が公開された/Jeenah Moon/Reuters

トランプ氏が2020年大統領選の結果転覆を図ったとされる事件の報告書が公開された/Jeenah Moon/Reuters

(CNN) ガーランド米司法長官は14日未明、トランプ次期大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとしたとされる事件について、捜査を担当したスミス元特別検察官の最終報告書を公開した。

報告書は、公開を差し止める裁判所命令が13日深夜12時に期限切れで失効した後、連邦議会に提出され、一般に公開された。

130ページあまりの文書に、トランプ氏が「権力維持」のため選挙結果の転覆を図った「犯罪的な企て」の詳細が記されている。ただしその内容は、ほとんどがすでに明るみに出ている事項だ。

この中には、トランプ氏が20年大統領選での敗北を受け入れず、州当局者らや当時のペンス副大統領に圧力をかけたり、虚偽の選挙人名簿を作成したりしたこと、トランプ氏の支持者らが連邦議会議事堂を襲撃したことなどが含まれる。

スミス氏は23年、この捜査結果に基づいてトランプ氏を起訴した。昨年、連邦最高裁がトランプ氏の免責を一部認めたためいったん修正し、最終的にはトランプ氏の再選を受けて起訴全体を取り下げた。

報告書によれば、その後も共犯とみられる人物らに対する捜査は続行したが、トランプ氏以外の起訴には至らなかった。

トランプ氏側はこれまで、司法省による報告書の公開を阻止しようと法廷闘争を展開してきた。

14日に公開されたのは、スミス氏がガーランド氏に提出した最終報告書のうち前半部分。後半はトランプ氏が機密文書を持ち出したとされる事件を扱っている。

後半部分については、ガーランド氏がごく少数の議会指導部にのみ開示する形を目指すのに対し、裁判所が開示差し止め命令を延長している。この件では今週中に法廷での審理が予定されている。

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