米ジョージア州選挙介入、検事を裁判から除外 「不適切な事態」理由に高裁が判断

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米ジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事=3月1日、米アトランタ/Alex Slitz/Pool/Reuters

米ジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事=3月1日、米アトランタ/Alex Slitz/Pool/Reuters

(CNN) 米ジョージア州の高裁は19日、同州フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事をトランプ次期大統領を巡る裁判の担当から除外した。ウィリス氏は、2020年大統領選の結果転覆を共謀したとしてトランプ氏とその他の被告を起訴していたが、高裁によりその資格を剥奪(はくだつ)された。

本件はトランプ氏の刑事責任を問う州レベルでの裁判だが、長期にわたり手続きが進まない状態となっている。高裁の判断を受け、ウィリス氏の事務所は本件についての起訴が不可能となった。裁判を継続するには、新たな特別検察官を任命する必要がある。

高裁によれば、「著しく不適切な事態が表面化」したことで、裁判に対する世評に傷が付く可能性が出ているという。一方で高裁は、広範な共謀の罪を問う裁判自体は取り下げない判断を示した。

ウィリス氏は高裁の判断に不服を申し立てる構え。同氏のチームは州最高裁に対して、高裁の判断を再考するよう求めている。CNNは同氏の事務所にコメントを求めた。

ウィリス氏は民主党に所属する検事。トランプ氏と一部の共同被告らは、ウィリス氏が自身の任命したネーサン・ウェード特別検察官と不倫関係にあったことを理由に、同氏の裁判からの排除を試みてきた。被告らはウィリス氏がウェード氏との関係から金銭的利益を得たとも主張。弁護団によると、ウェード氏は二人の休暇の費用を複数回負担したという。

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