米連邦判事、特別検察官の文書公開延期を認めず トランプ氏の選挙介入事件

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トランプ前米大統領=9月24日、米ジョージア州サバンナ/Brandon Bell/Getty Images

トランプ前米大統領=9月24日、米ジョージア州サバンナ/Brandon Bell/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ前大統領が2020年の大統領選の結果を覆そうとした事件を巡り、連邦地裁のタニヤ・チュトカン判事は、ジャック・スミス特別検察官が提出した文書の公開の一時中止を求めたトランプ氏側の要求を退けた。公開を差し控えることが選挙への介入と見なされかねないとの判断を下した。

当該の文書は、トランプ氏に対する訴訟の詳細を明らかにした広範な証拠に関連のある添付書類。トランプ氏の弁護士は、これらの公開を11月の大統領選の後まで先延ばしするようチュトカン氏に求めていた。

弁護側は当該の訴訟が既に「不適切な影響を選挙に及ぼしている」と主張。公開を留保することで裁判所に対する「国民の信頼は高まる」だろうとの認識を示した。

その上で、大統領選の期日前投票が始まっている中での公開は選挙介入と受け取られる懸念があるとも示唆した。

これに対しチュトカン氏は、政治的影響のみを理由に国民がアクセス権を有する情報の公開を差し控えるのは、それ自体が選挙介入になりかねないとの見解を表明した。

同氏によれば、多くの編集が加えられているとみられる当該の添付書類は18日に公開される予定。

トランプ陣営の広報担当者を務めるスティーブン・チェン氏は、 今回の決定を非難。 連邦最高裁がトランプ氏による大統領在任中の行為の一部について免責を認める判断を下したことに触れ、訴訟そのものが「憲法違反の魔女狩りであり、全て棄却されるべきだ」と主張した。

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