トランプ氏、就任後に訪中の意向 側近に明かす
(CNN) トランプ次期米大統領が側近らとの個人的な会話で、就任後に中国を訪問したいとの意向を示していることが分かった。事情に詳しい関係者3人がCNNに語った。
関係者2人の話によると、トランプ氏は20日の就任後、インドでモディ首相と会談するなど、数カ国への訪問に意欲を示している。訪中の意向については、米紙ウォールストリート・ジャーナルが最初に報じた。
トランプ氏は17日に中国の習近平(シーチンピン)国家主席と電話で会談。貿易や合成麻薬「フェンタニル」、中国系の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などについて話し合った。同氏は就任式に習氏を招いたが、中国は同日、韓正(ハンチョン)国家副主席を派遣すると発表した。
トランプ氏の側近、ジェイソン・ミラー氏は18日、CNNとのインタビューで、トランプ氏が大統領1期目に示した大きな成果として、敵国や競合国、中国に対し、米国の要望をはっきり伝える姿勢が挙げられると主張。「相手と仲良しになるという意味では断じてない。むしろトランプ大統領は直接、強硬に対応し得るという意味だ」と語った。
歓迎式典に参加したトランプ大統領(当時)と習近平・国家主席=2017年、中国・北京/Damir Sagolj/Reuters
トランプ氏は1期目の訪中などで深めた習氏との交流を再開したい意向だとも指摘される。
習氏も昨年の大統領選でトランプ氏の勝利をいち早く祝福し、中米双方に利益をもたらす「新時代」への期待を表明したと報じられた。