中国経済、昨年１０～１２月期は予想上回る成長　景気刺激策が奏功

香港（ＣＮＮ） 中国経済は昨年１０～１２月期、予想を上回る成長を記録した。１７日に発表された公式データで明らかになった。来週就任予定の米国のトランプ次期大統領は、中国への追加関税の実施を示唆している。

中国国家統計局によると、同国の国内総生産（ＧＤＰ）は昨年１０～１２月期に５．４％拡大した。ロイター通信がまとめたエコノミストらの予測の５．０％よりも相当力強い成長を示した。同年７～９月期のＧＤＰ成長率は４．６％だった。

成長の背景には、中国指導部が９月の最終週に景気刺激策の前倒しを決断したことがある。強く待ち望まれていたこの刺激策は、大半が金融政策に焦点を当てた内容となっている。

それ以降、政策立案者らは成長につながる他の一連の施策にも着手した。その中には地方政府支援を念頭に置いた１０兆人民元（約２１０兆円）規模の債務救済策、金利の引き下げ、家電用品の買い換え補助金プログラムの拡張などが含まれる。

通年でのＧＤＰの成長率は５．０％。ロイター通信の集計による予測は４．９％だった。