ウクライナ戦争で関係深化したロシア・イラン、戦略パートナー条約締結へ

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握手を交わすイランのペゼシュキアン大統領(左)とロシアのプーチン大統領(右)=2024年10月、トルクメニスタン・アシガバート/Alexander Shcherbak/AFP/Getty Images

握手を交わすイランのペゼシュキアン大統領(左)とロシアのプーチン大統領(右)=2024年10月、トルクメニスタン・アシガバート/Alexander Shcherbak/AFP/Getty Images

(CNN) トランプ次期米大統領の就任を3日後に控え、ロシアとイランは数カ月にわたり準備を進めてきた「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名する。

これは、ウクライナの戦場を形作ってきたパートナーシップに再び注目を集める動きであると同時に、トランプ政権がロシアとのより緊密な関係構築を約束しているにもかかわらず、両国が米国主導の国際秩序に挑み続けることを約束するものでもある。

ロシアとイランは紛争にまみれた複雑な過去を共有しており、現在でも協調と不信の微妙な境界線を歩んでいる。しかし、ウクライナ戦争はロシアとイランの距離を近づけた。

ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の中東センター所長、ジョン・アルターマン氏はCNNに「米国を敵としてだけでなく、外交政策全体の戦略目標とするという考えが、両国を結びつけた」と指摘した。

ウクライナへの本格的な侵攻から5カ月後の2022年7月、ロシアのプーチン大統領は、旧ソ連圏外で初めてとなる戦時外遊でイランを訪れた。

イランに目を向けたことはロシアにとって実を結んだ。訪問後に締結した合意によって、ロシアは現在、タタールスタン共和国の工場でイランが設計した攻撃型ドローン(無人機)「シャヘド」数千機を生産している。CNNが昨年12月に実施した調査では、この施設の生産率が24年に倍以上に上昇していることが判明した。

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