ウクライナ戦争で関係深化したロシア・イラン、戦略パートナー条約締結へ

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ロシアのドローン攻撃を受けた石油貯蔵庫=2024年2月、ウクライナ・ハルキウ
/Viacheslav Mavrychev/Global Images Ukraine/Getty Images

ロシアのドローン攻撃を受けた石油貯蔵庫=2024年2月、ウクライナ・ハルキウ /Viacheslav Mavrychev/Global Images Ukraine/Getty Images

これらのドローンはロシアの消耗戦を支えている。

CNNが集計した空軍報告によると、ロシアは昨年ウクライナに1万1000機以上のドローンを配備した。これは23年の推定値の4倍超だ。

米国によると、ロシアはイランから弾道ミサイルの供与も受けている。配備の証拠はまだないが、この情報だけでもプーチン氏はウクライナの支援国に戦争を激化させる意向があるという強いシグナルを送ったことになる。

プーチン氏のイラン訪問から2年半が経ち、双方の力関係は著しく変化した。ロシアは現在、ウクライナで優位に立っている。トランプ次期政権は協議を開始したい考えで、ロシアが占領している領土を維持できるようにし、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟申請を遅らせると発言している。

17日に行われるプーチン氏とイランのペゼシュキアン大統領の会談は、ロシアにとって超大国としての自尊心を高める絶好の機会でもある。米シンクタンク、アトランティック・カウンシルの非常勤シニアフェロー、ジャンルー・サマーン氏はCNNに、ロシアは両国の関係を「非対称」と見ていると語った。「ロシアは依然として自国をこの地域のより大きなパートナーと見なし、イランを地域のパートナーと見なしている」

一方、イランが不安を感じているのは明らかだ。ウクライナ侵攻前にイランでロシア国営メディアに勤務していたロシアとイランの専門家、ニキータ・スマギン氏は、ペゼシュキアン政権は安全保障上の脅威が複数ある中、ロシアとの同条約の締結を急いでいると語る。

イランのペゼシュキアン大統領とロシアのサベリエフ副首相(中央)=2024年12月、イラン・テヘラン
/Wana News Agency/Reuters
イランのペゼシュキアン大統領とロシアのサベリエフ副首相(中央)=2024年12月、イラン・テヘラン /Wana News Agency/Reuters

同氏は「彼らはトランプ政権やイスラエルを恐れ、アサド政権やイスラム教シーア派組織ヒズボラの崩壊におびえている」とし、イランが支持の表明を求めていると説明した。

ロシアはこれを利用しかねない。アルターマン氏はロシアについて「困っている相手を見つける嗅覚(きゅうかく)に優れている」と述べ、「我々は彼らを少し助けることはできるが、我々が必要としている場所に彼らを連れて行き、我々が望む以上のものを引き出すことができる」と考えているかもしれないと指摘した。

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