トランプ氏就任式、屋内開催に切り替えへ　首都の厳しい寒さ理由に

（ＣＮＮ） トランプ次期米大統領は１７日、今月２０日に開催予定の大統領就任式について、首都ワシントンの気温が極めて低くなることが予想されるため、屋内開催に切り替えると発表した。

トランプ氏はＳＮＳトゥルース・ソーシャルで「祈りや他の演説に加え、就任演説を米連邦議会議事堂のロタンダ（円形大広間）で実施するよう命じた。１９８５年のロナルド・レーガンも厳しい寒さを理由にロタンダを使用した」と説明した。

さらに、屋内競技場の「キャピタル・ワン・アリーナ」を開放して、歴史的な就任式のライブ視聴や大統領パレードの会場とする方針を表明。就任宣誓後にキャピトルワンの聴衆に合流する考えも明らかにした。

ＣＮＮはこれに先立ち、トランプ氏とバンス次期副大統領の就任宣誓をロタンダで行う計画が進んでおり、トランプ氏のチームは一部の催しをキャピタル・ワン・アリーナで開催する可能性があると報じていた。トランプ氏は１９日、このアリーナで集会を開催する見通し。

連邦議会の大統領就任式両院合同委員会は声明で、「次期大統領や彼の大統領就任式委員会の要請を尊重し、第６０回就任式の場所を連邦議事堂内のロタンダに移す」と説明した。

同委員会は天候その他の障害に備え、就任式を複数の場所で開催できるよう緊急時対応計画を常に準備している。ただ、屋外で参加予定だった数千人を全員ロタンダに収容することはできず、これらの聴衆をどこに移すかが今後の課題となる。

事情に詳しい法執行当局の情報筋２人がＣＮＮに明かしたところによると、シークレットサービス（大統領警護隊）や首都警察、議会警察などは現在、就任式やパレードの会場を屋内に変更することで警備計画がどう変化するか見極めているという。