起業家イーロン・マスク氏、郵政公社とアムトラックの民営化に言及
(CNN) 米起業家のイーロン・マスク氏は6日までに、米郵政公社(USPS)と全米鉄道旅客公社(アムトラック)について民営化される必要があると信じているとし、「合理的に民営化できるものはすべて民営化すべきだ」と述べた。
マスク氏は金融大手モルガン・スタンレーの会合にビデオ通話で参加した。マスク氏は中国の高速鉄道を具体例に挙げ、他の国々が「米国よりもはるかに優れた旅客鉄道」を保有していることは「ある意味恥ずかしい」と語った。
マスク氏は、アムトラックについて「悲惨な状況にある」とし、米国に対して悪い印象が残るかもしれないので、外国から来た人はアムトラックは使わないでほしいと訴えた。
マスク氏は郵政公社やアムトラックの民営化には議会の議決が必要になるとも認めた。
マスク氏は過去にも政府が出資する高速鉄道プロジェクトを阻止しようとしたことがある。マスク氏の自伝によれば、同氏が2013年に提示した高速輸送システム「ハイパーループ」はカリフォルニア州が計画している高速鉄道システムに対する「嫌悪感」が発端だった。マスク氏は、カリフォルニア州の高速鉄道計画について、「最も遅い」高速鉄道にもかかわらず「1マイル(約1.6キロ)あたりの費用が最も高い」と述べていた。
大統領選の直後、「政府効率化省(DOGE)」に関連したX(旧ツイッター)のアカウントには、カリフォルニア州の遅延している高速鉄道プロジェクトには欠陥があるとのリストが投稿された。
郵政公社をめぐっては、トランプ大統領がかつて、民営化に言及したことがある。