ネット中継で人気のハクトウワシのカップル、3年ぶりにひな 米カリフォルニア州
(CNN) インターネットの生中継で人気のハクトウワシのカップルにこのほど、約3年ぶりとなるひなが誕生した。
「ジャッキー」と「シャドー」のカップルは3日、米カリフォルニア州ビッグベアバレーで、2匹のひなのうち1匹目のふ化を見守り始めた。非営利団体「フレンズ・オブ・ビッグベアバレー」は2日、フェイスブックで、ジャッキーが産んだ三つの卵のうちの一つに最初のひびがはいったと報告していた。ジャッキーとシャドーは空っぽの巣で数シーズンを過ごした後、新しいひなの誕生を心配しながら待っていた。
ジャッキーとシャドーが注意深くひなの成長を見守るなか、4日に二つ目の卵にひびが入ったことが報告された。3日の夜に卵の殻が割れ続けるなか、最初の小さな鳴き声が聞こえた。しばらくして、ジャッキーは最初のひながふ化するのを見守った。
4日の朝には2匹目のひなが誕生した。2匹のフワフワのハクトウワシの子どもが巣の中で身じろぐなか、シャドーは、ひなが安全で温かくいられるよう、喜んで巣に落ち着いた。
人々は、ジャッキーとシャドーが2018年につがいになって以降、特別な絆が生まれる様子をライブ中継のカメラ映像を通じて見守ってきた。

巣の中の卵がかえるのを見守るジャッキーとシャドー/Friends of Big Bear Valley
フレンズ・オブ・ビッグベアバレーの幹部、サンディ・スティアーズさんは、ジャッキーとシャドーのカップルはその大胆な性格と魅力的な行動で世間の注目を集めたと考えている。
「ジャッキーがボス、明らかに。自分のルールは自分で決める。シャドーもある程度はルールを知っているが、助けたいと入って来ることもある。そしてシャドーは抱卵したがっている」(スティアーズさん)
スティアーズさんによれば、ジャッキーとシャドーはどちらが卵と一緒にいるかで「口論」することも多いという。
魚類野生生物局によれば、ハクトウワシは通常、同じつがいで生涯を過ごす。しかし、ジャッキーの場合は異なっていた。シャドーは当初、ジャッキーと「ミスターB」にとって「大人の雄の侵入者」だった。ミスターBの努力にもかかわらず、最終的にミスターBの方が巣から去り、シャドーがジャッキーの新しい相手になったという。