ルビオ国務長官が警告、「数日以内」にウクライナ和平努力を打ち切り 進展なければ
ウクライナ戦争終結が見えなければ、米国は「次へ進む」 米国務長官
(CNN) ルビオ米国務長官は18日、進展の兆しが見られない場合、ウクライナ戦争終結に向けた米国の取り組みを「数日以内」に打ち切る可能性があると警告した。
ルビオ氏は欧州やウクライナの高官と協議を行ったフランス首都パリを離れる前に記者団の取材に応じ、「ウクライナ戦争の終結が不可能なのであれば、我々は次へ進む必要がある」と発言。「実現可能かどうかを迅速に判断する必要がある。私が言っているのは数日単位の話だ」と述べた。
ルビオ氏の発言は、戦争終結の取り組みに進展が見られないことへのトランプ政権内のいら立ちの高まりを示している。
トランプ米大統領は同日、大統領執務室で記者団に対し、ルビオ氏は「正しい」と言及。ただ、追加の質問を受けても米国が手を引く期限は示さず、「具体的な日数ではないが、早急に終わらせたい」と述べるにとどめた。
「(米国は)次へ進む」というルビオ氏の言葉の意味について説明を求めたところ、米政府高官はCNNに対し、ルビオ氏は交渉離脱に言及していたと説明。そこから事態がどう展開するか見極めるうえで、今後数日が重要になると語った。
ウクライナ和平交渉に詳しい情報筋はCNNの記者に対し、ルビオ氏は「大統領の見解を伝えている」と説明。ウクライナ戦争の現状に関する政権の考え方については、「(トランプ氏は)ポーズや駆け引きを続ける相手に無限の忍耐は持たない」と述べた。
この情報筋は「本気になる時だ」と言い添えた。