マンデラ元大統領が退院、肺疾患の病状改善 南アフリカ
(CNN) 肺の感染症の再発で入院していた南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラ氏(94)が6日、退院した。南アフリカ大統領府が発表した。
マンデラ氏は3月27日に入院したが、その後病状が順調に改善したため、自宅での治療に切り替えることになった。
最大都市ヨハネスブルクと出身地クヌにある自宅のうち、どちらへ戻るのかは明らかでない。それぞれ24時間態勢の在宅ケアを受けられる設備は整っているという。
同国の与党、アフリカ民族会議(ANC)は退院の知らせを歓迎する声明を出した。ズマ大統領は大統領府を通し、医師団や病院関係者の尽力と、国内外からの支援に感謝すると述べた。
かつて反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争の指導者だったマンデラ氏は、27年間に及んだ獄中生活の中で肺結核を患い、その後も長年、呼吸器疾患と闘ってきた。2010年に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)南ア大会以降、公の場には姿をみせていない。昨年12月にも肺の感染症で入院し、同時に胆石の除去手術を受けた。