北朝鮮、外国大使館に職員退避の検討を要請
(CNN) 北朝鮮政府は5日、各国大使館や国際機関に対し、武力衝突が起こった場合に安全を保証できないと通達した。
英外務省は、北朝鮮から英当局に、紛争が始まった場合、平壌に滞在する外交官の安全を保証できないとの通達があったことを明らかにした。
英外務省は声明で「今回の通達について、同盟国に相談している」とした上で、「まだ何も決定しておらず、今のところ大使館を引き上げる予定はない」と述べた。
またスウェーデン外務省の報道官は、「北朝鮮から避難要請はなかった」としながらも、避難を希望する人への支援の申し出はあったと述べた。報道官によると、スウェーデン大使館は通常通り業務を行っているという。
一方、在北朝鮮ロシア大使館の報道官がロシアのメディアに語ったところによると、北朝鮮からロシア大使館に職員の避難の可能性を検討するよう要請があったという。
またフランス外務省は、現在の状況を「深刻に」受け止めているが、今のところ北朝鮮から大使館職員や国民を避難させる予定はないという。
このような状況の中、ある米当局者が5日、CNNのインタビューに対し、北朝鮮は東岸に配備している移動式発射台に2基の中距離ミサイルを搭載したと述べた。しかし別の当局者は、これは確実な情報ではないとしている。
しかし同日、韓国の聯合ニュースも、ソウルの複数の軍関係者の話として、2基のミサイルが発射体制にあると報じた。
また聯合ニュースは、韓国海軍関係者の話として、高性能レーダーシステムを搭載したイージス艦が日本海と黄海に配備されたと伝えた。