ビル倒壊の死者250人超、首都で抗議デモ バングラデシュ
バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュの首都ダッカ郊外で24日に起きた8階建てのビル倒壊事故で、26日朝までに254人の死亡が確認された。シェイク・ハシナ首相は25日、「犯人が誰であっても、たとえ我が党に所属していたとしても、訴追は免れない」と強調し、関係者の責任を追及する姿勢を強調した。
倒壊現場では生存者を探す作業が続けられており、これまでに2013人あまりが救出された。しかし、がれきの中にはまだ数百人が閉じ込められているとみられる。消防当局などによると、25日午後8時過ぎには25人が救出されたが、病院に搬送される途中で1人が死亡した。
生存者の捜索作業は事故発生から72時間目に当たる27日午前9時まで続ける予定。その後は重機を使ってがれきを取り除く作業に入るという。
シェイク・ハシナ首相は、倒壊したビルでは前日の23日にひび割れが見つかっていたにもかかわらず、「従業員たちは縫製工場の経営者によって24日も働くことを強いられた」と強調。CNN系列局の報道によれば、裁判所はビルと工場の経営者に対し、4月30日までに出廷するよう命じた。