バングラデシュのビル倒壊、死者増加
バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュの首都ダッカ郊外で起きた8階建てのビル倒壊事故で、警察当局は25日、同日午後に少なくとも199人の死亡が確認されたと明らかにした。負傷者は1000人を超え、現場では懸命の救出活動が続けられた。
倒壊した建物には5つの縫製工場が入り、2500人の従業員が働いていた。
現場からの映像では、負傷者を担架で運ぶ様子などが見られた。現場には軍や消防、警察が出動し、捜索犬などを使ってがれきの下に閉じ込められた人を探し出す作業が続けられた。警察によると、生き埋めになっている人の数は把握できておらず、犠牲者がさらに増える可能性もある。
周辺には数千人が集まり、捜索作業を見守った。がれきの中から悲鳴を聞いたという男性は、救助隊が到着する前に助けようとしたが、近付くことができなかったと話している。
倒壊した原因は現時点で不明だが、バングラデシュ内相は、ビル建設の安全基準が守られていなかったと述べ、「基準や法律に違反して建設した者に対し法的措置を講じる」と言明した。警察によると、ビルの所有者は行方が分からなくなっているという。