エジプト、暫定大統領が就任 検察はムルシ氏ら捜査
ムスリム同胞団はウェブサイトに掲載した声明で、「選挙で選ばれた大統領と国民の意思に反する軍事クーデーターは断固として認めない。権力を盗み、平和的なデモに対して暴力を行使した支配者にかかわる一切の行動への参加を拒否する」と宣言した。
さらに「ムルシ大統領は、軍の発表した内容は完全なクーデターであり、容認されないと強調している」とした。
一方、ムルシ氏の大統領辞任を求めてデモを組織してきたグループは、野党指導者のエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長を首相に推すと表明した。
エルバラダイ氏は4日、CNNの取材に対し、ムルシ大統領の解任はクーデターではなく、「2011年の国民蜂起の軌道修正」だとの認識を示した。
大統領選に出馬してムルシ氏に敗れた野党エジプト会議党党首のムーサ・アラブ連盟元事務局長も同様の見方を示し、「これはクーデターではなく、革命だ」と強調。ムルシ大統領の下では民主主義が「不在」だったと述べた。再度の出馬の意向については「これまで何度も、次の大統領選に出馬するつもりはないと断言している」とした。