エジプト軍、「血を流す覚悟」 カイロ大で16人死亡、200人負傷

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ムルシ大統領がテレビ演説

カイロ(CNN) エジプト軍は3日、ムルシ大統領が軍の最後通告を拒否したことを受け、「われわれはエジプト国家と国民のために自らの血を犠牲にする覚悟だ」と警告を発した。大統領の退陣を求めるデモ隊と政権支持派の衝突は各地で続き、カイロ大学では16人の死者が出ている。

軍の声明は、インターネット交流サイト「フェイスブック」の軍最高評議会公式アカウントに「最終局面」と題して掲載された。「いかなるテロリストや過激派、愚か者に対しても」国を守るために、犠牲を払うと誓っている。

軍はムルシ大統領に対し、3日夕(日本時間同日深夜)までに事態を収拾できない場合は軍事介入に踏み切るとの最後通告を出したが、大統領はこれを拒否して撤回を求め、対決姿勢を強めている。

一方、首都カイロでは反政権派が大規模なデモを続け、政権支持派と衝突した。国営メディアによると、カイロ大学では2日深夜から3日早朝にかけての衝突で少なくとも16人が死亡、200人が負傷した。

アラブのメディアや情報筋によれば、2日午後から夜にかけても同国各地で計2~7人が死亡、144人が負傷したとされるが、人数の確認は取れていない。

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