エジプト情勢に懸念、オバマ米大統領
ワシントン(CNN) エジプト軍がムルシ大統領の排除と憲法停止を発表したことを受けて、オバマ米大統領は3日、「深い憂慮」を表明し、エジプト軍事支援に関する再検討を関係省庁に指示したことを明らかにした。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も、早期に文民統制に戻すよう促している。
オバマ大統領は声明の中で、「エジプトの恒久的な安定のための基盤は、全方面の全政党が参加する民主的な政治秩序にあると確信している」と述べ、軍が国民の権利を保障することを期待すると表明した。
軍に対してはさらに、ムルシ大統領や支持者の「恣意的な拘束」は避けるよう促し、「迅速な対応によってできる限り早期に、民主的に選ばれた文民政府に全権限を返還するよう呼びかける」とした。
声明の発表に先立ち、ホワイトハウスではヘーゲル国防長官、デンプシー統合参謀本部議長、ブレナン中央情報局(CIA)長官ら国家安全保障担当幹部を招集して会議が開かれた。