エジプト情勢に懸念、オバマ米大統領
エジプトは1973年にイスラエルと平和条約を締結し、石油輸送の生命線であるスエズ運河の通行を保証して、米国の中東での利益を守る上で重要な役割を果たしてきた経緯がある。与党民主党議員によれば、米国はエジプトに対し、年間10億ドルを超す軍事援助を行っている。
しかし米国には、選挙で選ばれた政府指導者が軍事クーデターによって追放された国に対する援助を制限する法律がある。
オバマ大統領の声明ではクーデターという単語の使用は避けながら、関連省庁に対し、この法律に照らして対エジプト援助について再検討するよう指示したことを明らかにした。
国連の潘事務総長も、早期に文民統制に戻すよう促したうえで、「平静、非暴力、対話、自制」を求めた。