エジプト各地で衝突 死者26人、負傷者850人超
カイロ(CNN) 混乱が続くエジプトで5日、解任されたムルシ元大統領の支持派と反対派が各地で激しく衝突し、少なくとも26人が死亡、850人超が負傷した。エジプト国営テレビが伝えた。
今回の衝突は、ムルシ反対派がムルシ氏の解任を祝う大規模な集会を開く中、ムルシ支持派がムルシ氏の復権を求めて各地で大規模なデモを行ったことから発生した。
ムルシ氏の出身母体、ムスリム同胞団系の自由公正党によると、大統領警護隊本部前ではムルシ氏の支持者5人が軍に撃たれ死亡した。同建物にはムルシ氏が拘束されていると見られていた。エジプト保健省は、警護隊本部前の衝突で少なくとも2人が死亡、65人が負傷したと伝えた。
またタハリール広場近くの橋でもムルシ支持派と反対派が、互いに石を投げたり、花火を発射するなど、激しく衝突した。
エジプトでは、3日にムルシ大統領がエジプト軍のクーデターにより解任され、翌4日に最高憲法裁判所のマンスール長官が暫定大統領に就任。エジプト国営テレビは5日、マンスール暫定大統領は諮問評議会(上院)を解散し、さらに新たな情報部門トップを指名したと報じた。