ムバラク元大統領が出廷、再審理進む エジプト
(CNN) 2011年に北アフリカ・中東で広がった民主化運動「アラブの春」で退任に追い込まれたエジプトのムバラク元大統領(85)に対する公判が25日、首都カイロで開かれ、本人が出廷した。
ムバラク元大統領は、アラブの春が盛り上がる中で反政権のデモ隊の殺害に関与したとして、一審で終身刑の判決を受けた。その後、控訴し、再審理が認められた。
裁判所は先週、ムバラク元大統領の保釈を命じ、自宅軟禁するとしていた。
一方、今年7月の事実上のクーデターでエジプト軍によって排除されたムルシ前大統領の出身母体である「ムスリム同胞団」の最高指導者バディウ団長の公判も25日に開かれた。ただし、バディウ団長は法廷に姿を見せなかった。
軍は先週、バディウ団長をはじめとするムスリム同胞団の幹部ら約100人を逮捕している。
政情不安が続くエジプトでは今月に入り、市民と治安要員を合わせて約900人の死者が出ている。