シリア首都近郊で政府軍が化学兵器を使用か 反体制派が主張

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シリア難民が周辺諸国に流入している

シリア難民が周辺諸国に流入している

(CNN) シリア反体制派の情報筋によると、首都ダマスカス近郊の反体制派拠点グータで21日、複数の爆発があり、「数百人」の犠牲者が出た。政府軍が化学兵器を使用した疑いがあるという。

インターネット上で公開されたビデオには、外傷を受けた形跡のない遺体やけいれんを起こして苦しむ人々の姿が映っている。ただしビデオがいつ、どこで撮影されたかは確認できていない。

これに対して政府側は、シリア国営通信SANAが伝えたところによると、「まったく根拠がない」とし、化学兵器の使用を否定している。

政府軍は1年以上前から、反体制派をダマスカスから遠ざけるためにグータを奪回しようと躍起になっている。

ダマスカス東郊に設置された野戦病院の医師によると、21日は夜明け前の祈りが終わったころから患者が次々と運び込まれ、200人のうち40人の死亡が確認された。意識不明になったり鼻や口から泡を吹いたりする症状のほか、瞳孔の縮小や心拍数の上昇、呼吸困難などがみられる。一部の患者は窒息死したという。

同国では2年以上に及ぶ内戦で10万人余りが死亡し、化学兵器の使用が繰り返し指摘されてきた。その真偽を確認するため、国連のチームが19日から現地調査を開始したばかり。ある住民は「調査チームはここまで来るはずがない。アサド政権が行き先を決めるからだ」と語った。

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