米政権、エジプトへの軍事支援を一部保留
ワシントン(CNN) 軍主導の暫定政権とイスラム勢力との対立で混乱が続くエジプトに対し、米政権から同国への軍事支援が一部保留されていることが分かった。米当局者が19日までに語った。
同当局者によると、米政権は対エジプト軍事支援の見直しを進める間、一部の支援を「再調整」しているという。
上院国務・外交関連計画歳出小委員会のレーヒー委員長の報道担当者はCNNとのインタビューで、レーヒー氏の事務所に支援停止の連絡が入ったと述べた。これに対して同当局者は、「支援を永続的に凍結するかどうかの結論は出ていない」と強調した。最良の対応が決まった時点で、議会の意見を聴くとしている。
米国内法は、「クーデター」が起きた国に対する支援停止を定めている。エジプトの政権交代をクーデターと認定した場合は、代わりの民主政権が成立するまで支援を再開できなくなる。これに対して現時点の措置は支援の一時的な保留にとどまり、最終的に支援凍結または継続のいずれを選択することも可能だ。
ホワイトハウスのアーネスト報道官は19日の記者会見で、「わが国の安全保障への影響や合法性、エジプト民主化への貢献度などを検討することが、支援見直しの目的だ」と述べた。