パキスタン地震の死者330人に、救助作業難航
イスラマバード(CNN) パキスタン南西部バルチスタン州を24日に襲ったマグニチュード(M)7.7の地震で、同国の災害対策当局によると、25日までに確認された死者は少なくとも330人、負傷者は445人に上っている。
建物が倒壊してまだ生き埋めになっている人もいるとみられ、現地では救出作業が続けられている。しかし地元当局によれば、通信網が寸断されて救援活動は難航しているという。
特に大きな被害が出ているアワランなどの地区では被災者が窮状に追い込まれており、イランとトルコから支援の申し出があったという。
パキスタン軍はヘリコプターなどを使って山間部を抜け1000人以上を被災地に派遣、救助や被災者の支援に当たっている。
しかし、バルチスタン州は分離独立を求める武装組織がアワランの一部を拠点として闘争を続け、過去には爆破事件も起きている地域。被災地は大都市からも遠く、負傷者の一部は空路で州都クエッタや隣接するシンド州の州都カラチに搬送されている。