船長と恋愛関係に、同乗女性認める 伊客船座礁事故
座礁直前に船長、チョモルタンさんと食事をともにしたという乗員は、船長の対応やその後の行動に失望したと話している。この日の証言では、船長とともに船から脱出した際の状況を弁護側が質問したのに対し、船の転覆と同時に救命ボートに倒れ込むしかなかったと説明した。船長がその後、船に戻る意思を示したかどうかが、裁判の焦点のひとつとなっている。
もうひとつの焦点は、船長が航路を変更し、険しい岩礁で知られるジリオ島に近付いた経緯だ。同島出身の給仕長は、島へのあいさつとして近くを航行するよう数日前に船長に勧めたと証言し、反省していると述べた。こうした航行の例は過去にもあったが、「あんなに近付いたことはなかった」と語った。
裁判では今後さらに乗客や乗員、ジリオ島の住民らによる証言が予定されている。