シリア大統領、副首相を解任 国営テレビ
(CNN) シリア国営テレビは29日、アサド大統領がジャミル副首相を解任したと伝えた。
国営シリア・アラブ通信は解任の理由として、ジャミル副首相が無断で職務を離れ、「政府にはかることなく国外で無許可の会談を行った」と伝えている。
米国務省高官によれば、ジャミル副首相は26日にスイスのジュネーブでロバート・フォード駐シリア米大使と会談していたという。同高官は「我々はシリア政権と直接的な接触を持つシリア人と定期的に会っている」と説明した。
ジャミル副首相は、アサド政権が危機打開策の一環として設置した対策組織の代表を務めている。
シリア・アラブ通信によると、29日はシリアのムアレム外相と国連特使を務めるブラヒミ氏の会談も行われ、ジュネーブで予定されているシリア問題についての国際会議について協議した。
ムアレム外相はシリア政府が国際会議に出席する条件として、シリアの政治的未来を決め、指導者を選ぶ権限はシリア国民のみに与え、外国による一切の干渉を排除することなどを求めたという。