ウクライナ新大統領が就任演説 「領土の一体性守る」
(CNN) ウクライナ大統領選で勝利したポロシェンコ氏が7日、就任宣誓式に臨み、同国領土の一体性を「何があっても守る」と演説した。
式典には欧州首脳らや米国のバイデン副大統領が出席した。ポロシェンコ新大統領は就任演説の冒頭で、親ロシア派のヤヌコビッチ前政権を崩壊させた親欧州派の活動家らを称賛。「独裁政権」に対して「国民が立ち上がった」と述べ、ウクライナが欧州へ向かう道を引き返すことはあり得ないとの見方を示した。
また、欧州連合(EU)加盟への一歩となる経済協定に署名する用意があると表明して出席者の喝采を浴びた。さらに「われわれは全世界から支持されている」と述べて未来への希望を強調した。
同国東部や南部の親ロシア派による分離独立運動に対しては、「わが国の領土の一体性に議論の余地はない。私はその事実を擁護するために就任宣誓した。何があってもこれを守る」と約束。ロシア系住民の意向を尊重して地方分権化を進めるが、連邦制は導入しないと言明した。