キャメロン英首相、ISIS撲滅へ決意 国際社会も対応
ISISはヘインズさんの殺害に先立ち、米国人のジェームズ・フォーリーさん、スティーブン・ソトロフさんを殺害する映像を公開していた。
覆面姿の実行犯はいずれも同じ男と思われ、イギリス英語を話していた。英当局者によると、この男の身元は判明しているという。
ヘインズさんの殺害ビデオには、人質となっている別の英国人、アラン・ヘニングさんも映っていた。
へニングさんの家族は14日、シリアとトルコの国境地帯にある難民キャンプで子どもを抱くへニングさんの写真を公開し、人質となった姿ではなく、こちらの写真を使ってほしいとメディア各社に呼びかけている。
キャメロン首相はISISについて、「イスラム教徒ではなく、怪物だ」と述べ、欧州全土と英国を襲撃しようとしている「狂信的組織」と位置付ける。
英国のイスラム教団体も14日、ヘインズさん殺害を非難する声明の中で、「(ISISは)イスラム教を名乗って行動している」「だが我々の信教ではこのような行為は認めていない」と強調した。
オーストラリアのアボット首相は14日、米国の要請に応えて戦闘機を中心に最大で10機をアラブ首長国連邦(UAE)に派遣する準備を進めていると表明した。
フランスは15日にパリで開くイラク情勢を巡る国際会議で、ISISへの対応を協議する。