キャメロン英首相、ISIS撲滅へ決意 国際社会も対応
(CNN) イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が人道支援団体の英国人メンバー、デービッド・ヘインズさん(44)殺害の映像を公開した問題で、キャメロン英首相は14日、「この脅しに対峙しなければならない。ISISに1歩ずつ反撃し、解体させ、いずれは壊滅させる」と述べ、ISIS撲滅を目指す決意を表明した。
キャメロン首相は米国と連携してISISに対する「直接的な軍事行動」を支援すると強調。ただし「英国の地上部隊はこの限りではない」とした。
具体的には、ISISに虐殺されている少数民族の保護に向けたイラク政府およびクルド自治政府との連携、ISIS対抗のための国連との連携、米国主導の軍事行動への貢献、人道支援への協力、英国内でのテロ対策強化を挙げている。
14日には治安、情報当局者の緊急会合を招集して対応を協議した。
欧州連合(EU)はヘインズさんの殺害を強く非難する声明を発表。「国際社会や地域社会と連携して、この残虐なテロ行為を終わらせ、加害者全員に責任を取らせる」と強調した。
オバマ米大統領も13日夜に発表した声明で、「米国は、我が国の友好国そして同盟国の悲しみと決意に肩を並べて立つ」と述べ、「我が国と地域、そして世界の人々に対するこの脅威を弱体化させ、壊滅させる」と改めて表明した。