ヒマラヤ山脈の死者27人に、日本人も不明
ネパール・カトマンズ(CNN) ネパールのヒマラヤ山脈を襲った季節外れの大雪や雪崩で、16日までに27人の死亡が確認された。日本人を含め、行方不明者も多数いるとみられ、軍がヘリコプターを出して捜索を続けている。これまでに救助された人は226人に上った。
最高地点のトロンパス(5416メートル)を目指すトレッキングで人気のアンナプルナ地区とマナン地区は、14日に大雪や雪崩に見舞われ、外国人など多数が遭難した。
軍の捜索隊は16日、高さ4900メートルの地点まで到達し、14人の遺体を発見した。頂上までの550メートルの区間にまだ犠牲者がいる可能性もある。
これまでにイスラエル人、ネパール人、ポーランド人などが遺体で見つかった。カナダ人やスロバキア人も死者に含まれるという。
一方、マナン側の捜索はまだ進んでおらず、17日の捜索はこの地区に重点を置く。登山道付近で16日に救助されたイスラエル人1人は、14日から動けなくなっていたという。
行方不明者は日本人1人を含む3人が確認されているほか、数十人に上るとみられる。
現地の状況に詳しい関係者によると、普段のトロンパスは素晴らしい眺望が開け、登山者はこの峠越えを目指して早ければ午前4時ごろから登頂を開始する。
ところが14日は午前8時ごろから大雪になり、3メートル先も見えなくなった。トレッキング中だった人たちは視界を失って転落したり、道に迷ったりしたとみられる。