ヒマラヤで季節外れの大雪 17人死亡、行方不明者も
ネパール・カトマンズ(CNN) ネパールのヒマラヤ山脈で14日、トレッキング中の登山者などが季節外れの大雪に見舞われ、少なくとも17人が死亡した。軍の広報が明らかにした。まだ行方不明になっている人もいるとみられ、犠牲者の数がさらに増える可能性もある。
17人のうち12人はアンナプルナ地区で死亡した。これまでに遺体が回収できたのはポーランド人2人とイスラエル人1人、ネパール人1人の計4人にとどまっている。残る8人の国籍は不明。
軍は大雪に阻まれて身動きが取れなくなった38人を15日にヘリコプターで救出。ドイツ人グループも14日深夜、救助隊に発見された。
捜索は16日も続けられる。
隣接するマナン地区ではカナダ人4人とインド人1人が死亡し、15日に遺体が発見された。軍のヘリコプターは負傷したカナダ人3人とネパール人ガイドを救出した。
さらに50キロ西部のダウラギリ山でも14日夜に雪崩が発生し、スロバキア人2人とネパール人3人が行方不明になっている。
アンナプルナはトレッキング客の人気が高く、毎年秋になると大勢の登山者でにぎわう。しかしインド東部を襲ったサイクロンの影響で、季節外れの大雪が2日間にわたって続いていた。